千葉・外房▶海を眺める自転車コース「太平洋岸自転車道」ホントのトコロ(九十九里〜大原)


こんにちば。

千葉の外房エリア「九十九里浜」と聞くと、海に沿って砂浜が長く続いている、そんなイメージをしますか?

大まかに言えばそんな感じですが、自転車で走ろうとすると、海を眺めて走れる場所って限られています。

海を眺めて走れる道路事情をご紹介。

九十九里 〜 一宮の間はきびしい

道路マップで確認すると、海岸線に沿って「九十九里有料道路」という道路があります。

九十九里有料道路の景色「九十九里有料道路」区間長17km。嵩上げして道路化&津波対策している。

この 九十九里有料道路 (上のMapで青い線) は海岸脇の堤防が道路になっているので、見晴らしが良くて、求めていたイメージにまさに合致。別名波乗なみのり道路〟とも呼ばれています。
ですが 自転車は通行不可。車とオートバイのみです。ぐぬぬ。

 

「そもそも有料道路自体が自転車通行厳しいでしょ!?」 と思うかもしれませんが、千葉の有料道路は意外と自転車通行OKなトコもあるんです。

例えば、上のMapの赤いライン「東金九十九里有料道路」 は 自転車 通行OK。(軽車両 20円) 詳しくは 千葉道路公社 で確認を。

 

ただ、この波乗り道路を自転車で走行できるチャンスが1年に1回だけあって、九十九里トライアスロン のとき貸し切りで自転車コースになります。もちろん大会に参加しないとダメですが。

一番いいのは自転車走行OKにしてくれることだけど、車は80kmくらいで飛ばしていく道路なので安全面で不安。何かのタイミングで走れる機会がないか狙っている。自転車専用のレーンを作ってくれたらなー

九十九里トライアスロンのバイクコースで利用。ほぼ平坦なのでTT向き。via.99T

 

 もう一つ小ネタで「弱虫ペダル スカパー実写ドラマ版で、この波乗り道路が使用されていた。
「なんでこんなとこで乗車会してんだろ?」と思ったら、撮影ロケでエキストラにバイク提供してたみたいです。

自転車の貸し出しレースシーンで走ってるらしい。Y’sロードが機材提供してた。

2020年公開の劇場実写映画版でも、レースシーンで波乗り道路を疾走してました。

 

大原自転車道

海の真横かつ自転車で走れる道路だと、大原自転車道がおすすめ。

海のすぐ脇を走れる。展望が改善された。区間長約4km。 ▶ 大原自転車道

上のGoogleマイMapで 青緑ライン。
日在ひあり海岸 (和泉浦いずみうら)  ─ 大原 を結ぶ自転車道。

九十九里エリアからだいぶ南になってしまうけど、交通量が少なくて展望が良い、という条件だと大原から以南になってしまうのが実情。

2020年になってから嵩上げ工事を行ない「防波堤で海見えない」「堆砂たいさで走れない」といったネガティブポイントが改善された。

散歩やジョギングで利用している人が多いので、「自転車道」と付いているけどスピードは程々に。


岬町(北側)の入口。初見だとわかりずらいので 大原自転車道 ←このマップをご参考に。

そのほか海沿いルート

以前記事にした 外房海沿いライド をどうぞご参考に。

地理的に、大原町より南側のエリアになります。

千葉外房 海沿いライド (御宿〜勝浦〜鴨川) #地元民ライド

 

太平洋岸自転車道について

〝太平洋岸自転車道〟とは、

千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走り、和歌山市に至る延長1,400kmの自転車道構想のことです。

Pacific Cycling Road ─ 引用▶ 太平洋岸自転車道の概要

 

最初にこのルート情報を知ったとき、スケールのデカさに圧倒され、フェリー中継を含めて押しきるのはズルいぞ。という所感を抱いた。

これが成立するなら「北は北海道〜西は鹿児島まで、太平洋☆大走破!」って喧伝できるじゃん、そもそも “自転車道サイクリングロード” の概念を強引に飛躍させてないか?

 

〝ナショナルルート〟は、国土交通省が定めたサイクリング環境に適した水準をクリアできると認定される。2019年9月誕生。

最初に認定を受けたのは「しまなみ海道」「ビワイチ(滋賀県)」「霞ヶ浦りんりんロード(茨城県)」の3ヶ所。いずれも自転車メディアではマストの代表格。

 

「太平洋岸自転車道」もナショナルルート認定を推進しているようだけど、規模がデカすぎて整備にどれくらい年月を要するのか、風呂敷広げすぎで収拾つかない印象。このルート上だと、和歌山や伊豆半島あたりがナショナルルートに認定される可能性がありそう。

千葉に至っては、銚子〜九十九里くらいまでは並。大原あたりから景観も楽しくなってくるけど、自転車フレンドリーとは言い難い。

 

ナショナルルートは、サイクルツーリズム=自転車活用観光の一部として、他県の人や海外観光者向けを想定している。
「初見の人でもその土地の風土に触れて満喫できる」そんなルート設定が前提だ。

どうも太平洋岸自転車道は、スケール重視になってしまい、実走する現場や内容は軽視されているように感じる。


 Googleマイマップでもルートインフォを掲載している。▶via. 太平洋岸自転車道ルートマップ

参考 太平洋岸自転車道Wikipedia

 

海の透明度について


砂が巻き上げられて海水が黒っぽい、九十九里浜(一宮海水浴場)


透明度が高い時期の海。勝浦・鴨川。

九十九里浜の海の色は、にごった色をしている。透明感が感じられない。

だけど、「海水が透明でない=水質が汚い」とは一概には言えない。栄養分や有機物が豊富に含まれているから透明度が低い、そういうケースもある。


黒潮の流れに沿って、カイアシ類の採集量比較。via. NHKスペシャル「黒潮~世界最大 渦巻く不思議の海~」

黒潮は〝海の砂漠〟と言われているらしい。

栄養分が乏しい海流だけど、日本近海に来ると豊穣な海流に変貌していく。詳しくはNスペ参照。

 

引き合いを出すと、オーストラリアのグレートバリアリーフ。サンゴの大群生地域。その長さは2300〜2600kmにもなる。世界遺産も納得だ。

元々、クイーンズランド州沿岸の海水環境は栄養分が少なく、多種多様な生物が栄えるのに適した環境ではなかったそうだ。

しかし、透明度が高い遠浅の海ではサンゴが発達する。
サンゴ礁が発達すると、藻類(褐虫藻)が発生 →それをエサとする小さな魚が集まる →小さな魚をエサとする魚が集まる、といった具合に豊かな生態系が形成される。

陸上で例えるなら「砂漠だけど生物“X”が発達して緑や動物が栄える」みたいなものだ。サンゴ礁の場合は興味深いことに、ピンチがいつの間にかチャンスになるオセロ現象が起きている。

グレートバリアリーフ。サンゴのエリアは生物豊かだけど、境目から外は生物が乏しくなるらしい。| via. earthweek.com

 

当初に戻って「海水が透明でない=水質が汚い」と一概には言えない理由が伝わっただろうか。

海水の透明度は、砂浜、岩場、季節、海水温、微生物などいくつかの要因が関係してくる。

そのダイナミックな循環を知ったとき、海を眺める意識も違った感じ方ができるだろう。

 

小ネタで、環境省が各地の 海水浴場の水質調査 を毎年公表している。
けど実際の印象と乖離してあまり当てにならない。評価基準が大腸菌とか油膜とかなので大都市近海じゃなければほぼクリアできる。

 

千葉県の海水浴場 水質調査。ちなみに沖縄も評価AA。評価は同じだけど、どう考えても違う。
via. 環境省 水浴場の水質調査結果

 

外房だと、水温が高くならない時期の 鵜原〜守谷〜興津 近辺が透明度は高いと思う。湾になってるし岩場だから。
守谷海水浴場だけ、22.4万人が利用して群を抜いている。

 


海の青さは空の青さも関係している。有名スポットじゃなくても、とびきりの “青” はどこかに転がっている。


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