サイクリングと高木正勝サウンドとおかえりモネ


NHKでオンエアしているおかえりモネ(2021年度前期 朝ドラ)

今作の劇中曲BGMを担当しているのが「高木正勝」

『サイクリング × 高木正勝サウンド』の組み合わせは、サウナにおける『熱い × 冷たい』のような相乗効果を生み出すコンビネーション。

これは新しい〝ととのう〟を生み出すポテンシャルを秘めてるのでは!? と思い浮かび風景写真と絡ませてエッセイしていく。

 

高木正勝の音楽

高木 正勝たかぎ まさかつ は日本の音楽家。
ピアノを主体とした音楽を制作。
代表作は「おおかみこどもの雨と雪」など。

2021年 NHK 連続テレビ小説 「おかえりモネ」の劇中音楽を担当する。

↑ 2018年に登場した Google Earth Studio の紹介リール。
BGMとして高木正勝の楽曲が使用。これがまた映像を引き立ててドンピシャ。
この楽曲はCMなどで流れていたので耳馴染みがあると思う。(楽曲自体は「おおかみこどもの雨と雪」の“きときと”)

高木正勝のオススメトラックなどは後述。

動物をも引き寄せるサウンド

ピアノを弾いていると、小鳥が窓にぶつかってくることがある。

以前、ラジオ出演していたときに話していた。

その実力は動物たちも認める、お墨付き。ということだろうか。

暮らしている場所が、山奥の山村ということもあり、楽曲制作する際は、周囲の自然と馴染むかどうか、森で暮らす虫や動物たちの波長と合わせることを重視して音楽をつくっているそうだ。

「おかえりモネ」サントラは3枚組。67曲入。4400円。ボリューミー。

 

サイクリング中に聴く〝ととのう〟

ロードバイクに乗り始める前から高木正勝の音楽は聴いていた。

就寝時などはヒーリング効果が高いような気がして、音に包まれながら眠りにつくのも「おやすみショパン」よろしく快眠への手段として利用していた。

 

とあるサイクリング中、高木正勝楽曲を流したことから、自然風景とマッチングすることに気付く。

今まで見ていた風景がガラリと変わる。
見飽きていた、代わり映えのない景色は、これまでとは違う輝きを発していた。自分の視点が凝り固まっていただけだと気付かされる。

独特の感覚が湧いてくる。

光の反射が生む色彩。緑樹が発する生命力。空から流れてくる風の通り道。風が運んでくる季節の匂い。

感覚や五感が自然と混ざり合うことをアシストしてくれる。親和性を高めてくれる。

 

サウナ用語で『ととのう』という感覚表現があるが(交感神経と副交感神経が共存しリラックスする。感覚が鋭くなり頭がスッキリする状態。)

『サイクリング × 高木正勝サウンド』のコンビも、瞑想状態へのいざない、新しい〝ととのう〟への扉が開く気がする。※効果には個人差がありまァす。

BREEZEが心の中を通り抜ける〉みたいに音楽の作用で「自然をより身近に感じられる」

 

意識は周波数(かもしれない)

ランニングのときに音楽を聴きながら走ると、苦しさが紛れて走ることができる

試したことがある人は、効果を実感していると思う。

なんでも周波数が意識の形成に影響しているらしい。

参考 全身麻酔が効く仕組みから「意識の発生源」が見えてきたナゾロジー

 

麻酔が発見されたのは、ざっくり1850年頃。
それ以前にも民間伝承や民族儀式とかで トリップ状態=麻酔状態 になる手段はあったわけだけど。

麻酔が効いて「意識がなくなる=痛みを感じない」というのは、医療行為において大きなブレイクスルーだったと言われる。

麻酔の発見から今日まで、麻酔が効く仕組みは完全にはわかっていない。
上記の参考記事では、「麻酔が脳内で行われているスパイク信号のリズムを乱す から意識がなくなるのではないか」と論文を紹介している。

 

ここからは勝手な空想なので正確性に欠けるのだけど、

音楽を聴いたとき、音楽が発する周波数が軽い麻酔のように、脳内の同期周波数リズムを紛らわすので、身体的な負荷や苦痛が少しラクになるのではないだろうか。

数学や物理学では、共鳴することや互いのモノたちが相互に作用して足並みを揃えてしまうことを “同期現象” と呼び研究されている。

歩行時の歩幅。メトロノームや振り子運動。ホタルの集団発光やニューロンの発火。脳内で起こる微弱な電流の連鎖で筋肉が動作すること。

私たちの身近に潜んでいる共通事項。
数学教授の 千葉逸人さん が同期現象を紹介してて興味を惹かれた。

 

皆さんも覚えがあるはずだ↓

  • 「この景色のアングルいいな」と思ってカメラを構えると周囲の人もつられてカメラをかざす。
  • 買い物中、気になる商品を見つけると、近くの人もポジションかぶって、じっくり見られない。
  • さっきまでレジがガラ空きだったのに、自分がレジに行くタイミングで、列が出来ている。

「運が悪いのか」「オレのスタンド能力?」と思っていたけど、周波数というもので脳内の意識が影響を受けて、その場にいる人が同期されるとしたら、わからなくもないと思ってしまった。

幽霊とか心霊スポットも「低周波が主な原因」とか言われている。

外部からの周波数が脳内の意識に影響することは、科学的には証明されていないみたいだけど、互いに作用していそう。感覚的に。

八重桜とコケのマリアージュ。| 大多喜 – 齋藤ガーデン

 

おかえりモネ

NHK 連続テレビ小説 2021年度 「おかえりモネ」via. NHK

東日本大震災の当時、被災地に暮らしていた15歳だった主人公 百音ももね


「被災時に自分は何もできなかった」と思い悩む過去を抱えている。

 

「何者かになりたい」「役に立つ存在になりたい」と彷徨う日々が続くが、森林組合の仕事に関わる内に、
「目に見えなくても、何かが何かに繋がっている。世の中は互いに作用している。」ことを自然を通して実感していく。

 

海と山は、水を介して空とつながっている──

「循環」をひとつのテーマに物語は展開していく。

 

明治、大正、昭和の時代設定が多い朝ドラですが、今期は現代。時間軸タイムラインは2010年代。

楽しみに見てます。
強いて言及するなら、主役ヒロイン「清原果耶」さんの名前を見るたびに、ゴツくて黒い野球選手が頭をよぎる。いや字面的にめっちゃ爽やかな苗字じゃないですか、「清原」って。それなのになぜか耳にダイヤのピアスしてそうな強面の巨体がぁぁ・・・

 

主題歌は〝バンプ・オブ・チキン〟

オープニング曲を担当するのは、バンプ・オブ・チキン。曲名は「なないろ」

バンプについては、語れるほど聴き込んでないから軽く触れるけど、
起用すればハズさない楽曲を提供してくれるミュージシャンだと認識している。(Always 三丁目の夕日とか)

多くの男子学生がそうだったように、

「かわいい彼女でもできて、冬の雪の日に “スノースマイル” 聴くシチュエーション、叶えたいッ!」

と思うひとりでした。自分も。

寒くなった季節にラジオから唐突にスノースマイルが流れ出すと、不意打ち等しく胸が締めつけられる。(結局憧れを叶えられない野郎どもの方が盛り上がる。実現させた奴にはジェラシーdeath)

 

今回の朝ドラ提供曲も、イントロから新しい物語の始まりを感じさせ疾走していくテンポが心地よい。

なんとなく楽曲に合いそうな走行シーンをGIFってみた。

 

自然の循環

地球守 自然読本シリーズ | via. 地球守

自転車に乗るようになってから、自然の循環や作用のことについて、意識する距離が近くなった。

日本人(という大きな括りは良くないけど)の思想や信仰、イデオロギーは、自然災害が深く根付いているという意見を読んだ。

政治や経済があれこれ言っても、地震や津波、台風や噴火、火災で私たちの暮らしは瞬く間にリセットされてしまう。思い知らされる。
おぼつかない基盤の上で営みをしている以上、自然環境を念頭に考えていない政策は、自然災害が起きればすぐさま陳腐化してしまう。持続できない政策だと突きつけられる。

今の日本の(ある程度)豊かな生活水準は、国民の努力で築いたものなのか、発展途上国からの搾取で実現させたものなのか。

確かなことはわからないけど、持続可能な環境や社会を目指すなら、今のようなおごった生活など無理難題インポッシブルな気がする。泥まみれになることもいとわない暮らしを考えていく必要が出てくると思う。

千葉市緑区 昭和の森 で行われている「市民による1000年の森づくり」 高田造園協力のワークショップ。

 

高木正勝 サイクリングにマッチする楽曲

高木正勝(wiki)が音楽活動を開始したのは、2001年頃から。

2011年の Intel “The Musum of Me” のタイミングで自分は知ったクチ
高木正勝はキャンペーン楽曲などが多くて入手や聴取経路が把握しきれないものも多いので、手に入りやすい中から独断と偏見で楽曲レコメンド。

楽曲 収録アルバムなど
Girls Private / Public | 代表曲扱い。
Primo Private / Public
Nijiko おむすひ | Intel “The Musum of Me” 提供曲。
Niyodo おむすひ | 仁淀川のNHK特集番組 提供曲。
Tamame おむすひ | 蒼井優がアイルランドを旅するロードトリップムービー 提供曲。
おおかみこどもの雨と雪 サントラ 2012年 細田守の依頼からタッグを組んで劇伴制作。代表作。
わたげわらべ かがやき
Marginalia シリーズ 自然の中から生まれる音を気ままにセッションした音楽集。ライフワーク的に継続中。
おかえりモネ サントラ 67曲入りでリリースしたけど、まだまだ制作しているらしい。本編では流れない楽曲も多々。

 

こといづ

月刊「ソトコト」の連載をまとめたエッセイ集。Kindle umlimited なら0円になってた。| こといづ

地域の人との交流。季節や自然から感じること。楽曲制作の心情など綴った本。(↑上画像 ライブ会場でサインもらった)

作曲依頼の際、「高木正勝さんの代表曲っぽい感じでお願いします」みたいに言われて、「いやいや、あれは奇跡みたいなものが重なって偶然できた曲ですから」と書いていたのが興味深い。

具体的な楽曲名は出していないけど、やっぱり girls だろうか。

細田守監督は「おおかみこどもの雨と雪」のシナリオを girls を何度も聴きながら書き上げて、それで是非とも高木正勝に映画音楽をお願いしたいと話していた。

それで高木さんは途中まで制作して、「でも大自然の中で育ったことないし団地育ちの自分には完成できない」と挫折しそうになる。そこから「自然の中で育っていない観客もいる。団地育ちが憧れる大自然、そういう表現もあるかもしれない。その視点で作曲していこう」と持ち直して完成させた。自然にかこまれた山奥に居住したきっかけは、映画の影響もあるそうだ。

年数の経過を感じさせるツイン樹。| 大多喜 – 長福寺

おわりに ─

自然の中で聴く高木正勝サウンドは、自然景観とのシンクロ率が高い。

無意識につくっている境界線を取り払って、自然との触れ合いを促進させてくれる。どこかと疎通している気がする。

それが勘違いだとしても Feelin’ So Good ならそれでいいのだと思う。

騙されたと思ってライドBGMとして流しながら、野山を駆けまわってみるのもいかがだろうか。

 

 


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