マジックアワーの伊豆を駆け抜ける─ 西伊豆スカイライン (ライドレポ)


季節は11月。伊豆半島をライドしてきた。

初めての伊豆遠征。行った先では思いもよらぬ景色に歓迎された。ライドレポート記事。

今回 ライドコース 紹介

実際に走ったら 獲得標高2500m だった。


コースルートのサテライトビュー。伊豆も千葉も同じ半島。だけど起伏が雲泥の差。

MERIDA Xベースがある伊豆の国市(伊豆長岡)から天城峠越え〜河津町〜松崎〜西伊豆スカイライン〜修善寺を通って戻ってくるルート。

前日、クルマでスタート地点まで行き1泊。
当日、1日で走るルートプラン。

11月後半なので、気温が肌寒い懸念もあり、そこら辺も紹介していく。

 

sec1. スタート 伊豆の国市〜天城越え ─ 0-40km


sec.1ルート┃赤矢印の所が天城峠Peek。©国土地理院


しばらくは狩野川沿いを走っていく。


わさびの栽培風景┃天城峠トンネル

スタートから30kmほど登り基調。
紅葉シーズンなので道路には落ち葉が舞う。

初めての道と初めての土地。どこか馴染めない。意識が定まらず散漫する。
途中通る、道の駅などはトイレ休憩ですぐ出発。物色していると時間が足りなくなるので。

前半戦を振り返ると、登ったことがない坂にどれくらい苦戦するのか気になって、「時間配分通り・とにかく速く」という意識が強かった。

天城峠の標高グラフを見返しても「思ったほどツラくなかった」というのが当時の印象。まぁ前半だから体力もあった。(仁科峠ではボロボロだったけど)

ちなみに天城峠は、テレビでよく見る旧道に寄る時間はなかったので国道を通った。

 

sec2. 河津町〜松崎 ─ 40-80km

sec.2ルート┃伊豆半島を東から西へ突っ切る。©国土地理院


河津町。桜まつりは2月上旬〜下旬。Liveカメラで開花状況を配信してる。


松崎と仁科峠へ向かう県道59号。

河津桜で有名な河津町。
このときは何もない桜の木を見て、満開の姿を想像するだけで通過。
河津桜が咲く季節、2月には一度訪れたいな と思っている。けど寒いので悩む。

松崎でお昼タイム。
サクッと食べて出発したかったけど、お店選びが微妙で、料理が来るまで時間がかかる&量が多い。
天ぷらは注文していないけど、セットで出てきて「腹が膨れすぎるなぁ」と思いつつも完食。

後々、天ぷらの油で気分が悪くなる中、険しい登りをヒルクライムすることになる。

それとこの先のルートは、コンビニや自販機などのエイドスポットがないので、補給装備はこの時点で調達しておく。

 

sec3. 仁科峠〜西伊豆スカイライン ─ 80-130km フィニッシュ


sec.3 ルート┃仁科峠〜西伊豆スカイライン 40km1500Mupの区間。©国土地理院

今回ライドのハイライト区間。眺望に定評があり、期待値は高い。
一方コースプロフィールを見ると、現実的に考えて2時間くらいは登り区間に耐えないといけない。

「地味にツラい登りを我慢すれば、絶景が待っている」と眼の前ニンジンを脳内設定をしてペダルを回していく。

・・・が、近年稀に見るツラい体験だった。
さらに、日が当たらない区間なので肌寒い。そしてお昼に食べた天ぷらの油ギトギトで気分が悪くなる。


仁科峠手前の開けた高原箇所。県道410と合流する地点。


仁科峠。日が傾いており急いで西伊豆スカイラインへ。

意識がチラチラするボロボロ状態で登っていると、後ろから若者2人組が来て合流させてもらった。

個人で登るより集団で登る精神的安定の有り難みを実感する。

仁科峠をパスしたら一旦ダウンヒル。予想以上に寒い。
速度を落としつつも、日が出てるうちに、この先の富士山を眺める区間にたどり着くよう急ぐ。

 


日が落ちるちょっと前、マジックアワーのタイミングで西伊豆スカイライン到達。

淡いグラデーションに包まれながら走行。(gifだと粗いのでわかりにくいけど)

 


西伊豆スカイラインのワインディングロードと稜線越しの富士山。


駿河湾に日が沈む黄昏時。


富士山と駿河湾を見渡せる有名なスポット。ここに来たかった。

思いがけない風景だった。
マジックアワーのタイミングで走行することは狙っていたわけじゃないけど、想像を上回る景色の中を走れた。愉悦快感。恐悦至極。

長い下りで冷えて、意識もぼんやりしていたけど、
周囲の景色も相まって、浮遊感に包まれた非日常を感じられる瞬間だった。

たぶんこういうタイミングって、初回のみに訪れる得難いものだから、
この瞬間的ギフトをしっかり留めておきたい、刻みたいッ。(・・・と思いつつも移りゆくことを余儀なくされる)

 

富士山ビュースポットをパスしたら、日も落ちて暗闇の中をダウンヒル。
路面のギャップも見えず、「危険すぎるわ、この状況 and 極寒攻め」

たまらず、だるま山展望台にピットイン。
このとき自販機で買ったミルクティーは今回の飲食で一番美味かった。

防寒対策として、ウィンドJK+ベスト+ビブの上にショーパン+シューズカバー を装着していたけど、ロングダウンヒルの冷え攻めを思い知った。

 

おわりに ─ フレームバッグについて

ロスウィール ROAD フレームバッグ M (3L) ┃ ボントレガーサドルバッグ XL

今回は1日ライドだけど、ウェア類が嵩張るのでフレームバッグを装備してみた。

フレームバッグは Roswheel。Raphaで元デザイナーやっていた人が立ち上げたブランドらしい。

フレームのトライアングルに収納する方法は、乗り心地も邪魔せず、今回の条件にはぴったりだった。(公式Webサイトで 英国倉庫が火災した とプレスリリースされていたので、これから製品不足になるのかも)

 

ライド内容が宿泊ツーリングになると、持ち物が増えるので、そうするとパッキング方法に悩むところだ。

今回は軽装で良かったけど、リュックなど背負って仁科峠を登るとしたら憂鬱。でも連泊のロングツーリングで巡りたい考えもある。

そこら辺のノウハウを積んでいき、近々予定してるツーリングに挑みたいと思うこの頃。

 


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