〝Squirt-チェーン・ルブ〟アフリカ育ちのスゴイやつ(チェーンオイル)


ロードバイクのチェーン・オイル。
種類がいっぱいあって、選ぶのが面倒くさい。

言うても油。そんな変わらんでしょ、というスタンスです。
でもそこには、奥深さの中に隠れて知見がいっぱい。(アルバムの中に隠れて思い出がいっぱい)

この記事では、ワックス系チェーンオイルの Squirt-スクワァート を紹介。

ざっくり商品情報

スペック項目 Squirt スクワァート チェーンルブ
企業 (ブランド) BIKINVENTION 2 CC ┃ Squirt Cycling Products
販売 (日本代理店) トライスポーツ (兵庫・神戸)
タイプ ワックスベースのドライ潤滑剤┃蒸発するとワックスのマイクロフィルムがチェーンを覆う
容量ラインナップ 15ml / 120ml / 500ml
金額 275円 / 1540円 / 5500円
持続距離 約480 – 640km (塗布後 6時間〜 乾燥)
Webサイト https://squirtcycling.us/collections/chain-lubricants/products/squirt-chain-lube
2021年10月時点

 

商品パッケージ


左▶通常タイプ┃右▶低温用タイプ

 

オイル塗布 手順

STEP1
脱脂&乾燥
既存のオイルしっかり脱脂。

リンク内部に水分が残らないようヒーターを使用してみたり。水置換性はないので十分に乾燥させる。(ドライヤーでもOK)

STEP2
オイル塗布1回目
「ピン、プレート、ローラーの隙間に垂らせ」とのお触書き。難易度高い。(内部に入っていってるのか?)

容器をよく振る/撹拌してから1回目塗布。全部のギアにオイルが付くようクランクを回転させる。

STEP3
中間乾燥

5分くらい乾燥。

STEP4
追いオイル塗布

分量が多いとカスが多くなる。「気持ち少なめ」くらいが良さげ。

STEP5
6時間 乾燥
最低6時間〜一晩乾燥。

一晩寝かせるカレー理論。水分が蒸発するとワックス成分がコーティング膜となる。

 

走行距離で見るチェーン汚れ


汚れにくいドライ系といっても汚れは付く。

汚れの経過具合の比較画像。

初めてのワックス系オイルなので、どんな具合になるか気になってた。
「ドライ系なのでサラサラ。汚れ付かない。」という謳い文句も見たような気がしたけど、しっかり汚れる。

しかし、Webで使っているレビュー記事などを見ると、「あれ、この人と汚れの度合いが違う」と気付く。

まだはっきりしたことはわからないけど、塗布するオイル量が関係しているのではないかと思う。気持ち少なめがいいかも。※現時点は1回オイル塗布にしてる。追いオイルはしない。

 

継ぎ足しオイルと脱脂について

Squirt マニュアル には、再注油について下記のように記載がある。

Squirt Chain Lubeを塗布した後、チェーンからワックスを再度取り除く必要はありません。
時々乾いたブラシでブラッシング、つまようじを使ってカセットとチェーンリングから必要に応じて残留物を取り除きます。よくワックスを塗ったチェーンは、汚れ、泥、水をはじ き、摩擦やチェーンの吸い込みの可能性を減らします。

via. プロダクト紹介 公式サイト

上記を要約すると「残留ワックスを取り除かないで、継ぎ足しAll rightオーライ!」ということ。

「え、ほんとかよ!?」って思ってる。
継ぎ足しは信じず、500kmくらい走行したら、チェーンにディグリーザー掛けてプレーン状態にリセット。再度 Squirt を塗布している。

 

脱脂の検証


オイルパンに油を垂らしてクリーナーを吹いてみる。よく見るやつ。

やってみた。よくわからんかった。

オイル比較でよく見るやつ。
やってみたけど、「だからなんだ」という結果に。(やる前から薄々わかっていたけど)

ワックス系ルブでの懸念は、脱脂時、液体/ウェット系のオイルより カスがこびり付いて除去しづらいのでは?ということ。
実際、より丁寧にチェーンをブラッシングしないとワックスカスが残留しやすい。

クリーナーは「同じメーカーの方が相性がいい」と言われるので、スクワァートのバイククリーナーを使用。
ただ、大容量が入手しづらく、少量ボトルを使い切り、現在はワコーズのアクアMを常用している。

これまで何十回と洗車&運用をしてきた感想は、外見や滑らかさは問題ないと思っている。
けど、リンク内部がどうなっているか、オイルカスが残っていないのか、一抹の不安が残る。

 

ちなみに Squirtバイククリーナー環境にやさしい アピールをしている。

Squirt Bike Cleanerは、洗浄用の非イオン性界面活性剤(再生可能な天然原料由来)、腐食防止剤、ビルダー、キレート剤、非発がん性の泡沫安定剤をブレンドしたものです。
アルキルフェノールエトキシレート(APEO)、ノニルフェノール(NP)、リン酸塩を含まない、環境に安全な水性のアルカリ性脱脂剤・洗浄剤です。 また、EEC Objectives 73/404/EEC(Prim.Degra.90%以上の界面活性剤の生分解)に準拠した生分解性を有しています。 SBCは、パラフィン系溶剤、グリコール、グリコールエーテルを一切含みません。 スチール、アルミニウム、ゴム、衣類に使用しても安全で、あなたのバイクにも安全です。

via. https://squirtcycling.us/pages/how-the-bike-cleaner-works

ロードバイクの洗車をするたび、垂れ流したオイルが地表に吸収されていき、環境にどんな影響があるのか気になるところ。

自然を汚染しない溶剤ならいいけど、なんちゃってSDGsも多い昨今、
確かなことはわからないけど、南アフリカの企業ってことでなんか信憑性を高くしてる。(←エビデンス低い)

 

チェーン抵抗値が低いらしい


セラミックスピードに次いで抵抗値が低いんだとか。┃データ作成▶CeramicSpeed 

上のデータグラフは、セラミックスピードが作って、自社製品の〝UFO Drip〟が1位という。信憑性が微妙なデータ。

UFO Drip も Squirt と同じ「液体→ワックスタイプ」なので、抵抗値を低くしようとするとそうなる傾向なのか?

 

抵抗値が低いデータはわかったけど、
自分が体感する感触は「よくわからん」とあまりピンときていない(ポンコツ感度)
そもそも「油が切れてロスってる」って現象もイマイチ感じ取れないセンサー感度。

敏感ではない分、無駄に高いチェーンオイルに対して興味がないは幸いだけど。

下記の記事でも書かれているけど、
性能が良い “お値段が異常” なオイルを使ったところで、汚れていては効果が薄い。
クリーンな状態のチェーンが最も抵抗が低い」
小マメに洗浄&注油するのが最適解。

あと滑らかさを追求するなら、チェーンのグレードと交換頻度が効果が高いと思う。
でも、チョー繊細センシティブになるよりは、ある程度鈍感で、自転車走らせているのが気持ちいいってことに注力したほうがサステナボゥでQOL上がるよね。

 

ロードバイクの洗車の手順 ─ 愛車がときめく洗車メソッド

↑洗車解説記事。毎回この洗い方で愛車がマブい。

►►メーカー 公式リンク Information

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