インフルエンザの場合は「粘膜に付着してから 20分ほど で細胞内に侵入する」という報告もあるらしい。
細胞内に侵入したウィルスがどのくらい増殖すれば悪影響が出てくるのか、許容範囲や段階を考慮した情報はあまり報道されない。後述していく。
INDEX
0か100かの報道 ─ All or Nothing
- 通常の風邪の場合だと、風邪気味の人が集団に混じっていたとしても、伝染される人とそうでない人がいる。
- 花粉症の場合だと、重症、軽症、無症状 と人によって発症は異なる。
- 食あたりの場合でも、嘔吐や下痢で苦しむ人もいれば、平気な人もいる。
今までそういう共通認識だったのに、今回の新コロナだと「ウィルスを体内に入れたら即アウト。The END─」
自分の見聞きするメディアの報道に、そういった印象を受ける。二元論的。二者択一。濃淡の段階的な推移は少ない。限りなく。
3.11 東日本大震災の原発事故のときは、「被ばく線量」「シーベルト」「ガイガーカウンター」「ホットスポット」「直ちに影響はない」
そんな感じで、放射線量を数値化できることで セーフゾーン > イエロー > レッド > デッドライン と段階的に認識することができた。(真実かは別として)
用心に越したことはないけど、予防策としてどの程度範疇/レンジがあるのか、そういった情報を調べたりしている。完璧にするなんて不可能に近いから、妥協範囲の中で最善を尽くすスタンス。
1. ウィルスの速さはどれくらい ─ 感染ガイドライン
冒頭で記した通り、インフルエンザだと 20分ほど。
インフルエンザの場合、粘膜に付着してから細胞内に侵入するまで20分ほどしかかからないという報告もあり、長時間外出し、帰宅後にうがいをしても、その時点で感染が成立している可能性があるのです。
コロナウイルスの場合、侵入してから感染するまでの時間ははっきりしませんが、感染予防のためにうがいを行う場合は、この時間内にこまめに行う必要があります。また、うがいは、咽頭粘膜に付着したウイルスには有効かもしれませんが、鼻粘膜や気管支に侵入したウイルスには有効ではありません。
引用 ▶ 「第140話 新型コロナウイルスについて」 via.たいようクリニック星野智祥
体内に侵入する経路は、「空気中や物を通じてウィルスを鼻や口、目の粘膜、傷口から侵入」と言われている。(ざっくり)
上記の情報をベースにすると、カテキン(緑茶)を飲みまくる という策が浮かぶ。ちなみにカテキンが新コロに有効かはまだ証明されていない。2020年4月時点
けどこれまでは「風邪予防にはいいよ〜」といわれてなかったっけ(あれエビデンス低かったの?) 新コロ以外の風邪もあるんだし、まぁ飲んでいて害はないでしょ。
“感染” というのは、生体内で定着・増殖し、寄生の状態になった場合を「感染した」と定義されているようで、ウィルスが侵入したとしても、リンパ球がウィルス細胞を退治して症状が発症しなければ「感染してない」となる。たぶん。
「私たちの体を守る免疫システム その良い面と悪い面」 ▶ 東京医科歯科大学難治疾患研究所 市民講座
結局この リンパ球のメカニズム が頼みの綱、最後の砦となる。治療薬が開発されていないから。
リンパ球の性能も人それぞれだし、そのとき発揮できるパフォーマンスも体調による。この部分の知識をつけてリンパ球のコンディションを保つことが対策のひとつ。後ほど鼻粘膜のケアについて記述。
ウィルスが空気にのって漂う範囲
ウィルスの大きさによって「地面に落ちるもの」と「空気中に浮遊するもの」2パターンある。
新型コロナウイルスなど飛沫感染を起こすようなウイルスの飛沫は直径5㎛とされ(1μmは1㎜の1000分の1)、この大きさで地上までの落下速度は30~80㎝/秒とされており、身長が160㎝程度だと2秒~6秒ほどで地上に落下することになります。ただ、それ以下の大きさになると、空中を漂う時間が長くなり、室内の広範囲に飛散する危険性が高まります。
引用 ▶ 「第145話 新型コロナウイルスに備えるために-換気の効果について」 via.たいようクリニック星野智祥
(咳やくしゃみ、大きな声で話すことにより発生する飛沫のうち、数十マイクロメーター以上のものは、速やかに地面に落下します。一方、数マイクロメーター以下の微小粒子は空中で数時間漂います。マイクロ飛沫、エアロゾル、バイオエアロゾルとも呼ばれます。空中に長時間漂う微小粒子による感染は、エアロゾル感染や空気感染と呼ばれます。麻疹はエアロゾル感染で広がることが知られています。新型コロナウイルスは、換気などの条件によってはエアロゾル感染する可能性も示唆されていますが、さらなる証拠が必要です)
引用 ▶「証拠(エビデンス)の強さによる情報分類」via.山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
「他人とは最低 2M の距離をとろう」とアナウンスされている。
漠然なイメージだけど、香水やオナラとかの匂いが漂う範囲をイメージ・・・、くらいしか掴みどころがない。
ウィルスを保菌している人が呼吸や咳で菌を排出して、空気中の菌濃度が高くなれば感染リスクが高くなる。浮遊するウィルスを0にはできないけど、セーフティレベルの範囲とか測定できればいいんだけど・・・。空気清浄機の応用で検知できないのかな。オナラとか反応するよね。
参考 インフルエンザの不顕性感染者が感染源となる頻度Web医事新報|日本医事新報社ウィルスが死滅するまでの時間
空気中なら 3時間 と言われている。紫外線や湿度、温度など環境に依る。
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号では、「乗客乗務員 4089人 に対して感染者は 712人 」(退院644人) と発表されている。 (4/14時点。NHKのサイトは見やすい)
推測になるけど、あの状況でウィルス菌にまったく接触しないのは困難じゃないだろうか。空気中に漂うのは防ぎようがない。それを前提にすれば、体内に取り込んだけど 発症=感染状態 になる前にリンパ球の働きで抑えてくれたと考える方がしっくりくる。
参考 【図解】新型コロナウイルスの生存期間AFPBB News
2. 体験談と上咽頭ケア ─ 肺炎の辛さ
新型コロナウィルスは、症状が進行すると肺炎を引き起こし、呼吸困難になることで知られている。
新コロではないけど、以前 肺炎になってけっこう苦しんだことがある。
薬で治ったからよかったけど、咳が止まらず眠りにつけない状態が続いた。治療薬がなく悪化する一方を想像するとナーバスになる。
そのときの体験談を書くと、
呼吸器系にダメージ。消化器系不調。発熱でダウン。
診療所<A>に行く。1回目→処方箋効果なし。2回目、違う診療所<B>→処方箋効果なし。
自分の症状をネットで調べまくってマイコプラズマ肺炎の疑念を持つ。
3回目、また別の診療所<C>で、抗生剤など処方箋で回復に向かう
肺炎というのは、細菌が原因で引き起こされることが多く、今回の COVID-19 は細菌より小さいウィルス。
細菌▶ 1〜2μm マイクロメートル ( = 0.001mm)
ウィルス▶ 0.1μm
COVID-19▶ 0.08〜0.22μm
一般的なマスク フィルター ▶5μm
風邪:ウイルスによる上気道の感染です
肺炎:細菌による上気道から下気道、肺胞まで感染が広がった状態です
*ちなみに気管支炎は細菌による気管支までの感染です。
流行中のコロナウイルス は、ウイルス感染にも関わらず肺炎を起こす特殊なウイルス感染と考えて下さい。
感染が上気道にとどまるか、下気道にまで広がるかで治療法が変わってきます。
特にウイルス感染に限って言えば、一般的な風邪と新型コロナの区別は下気道まで及ぶかがとても大きな違いです。
引用 ▶「風邪と肺炎の見分け方」via.リーレクリニック大手町
自分が感染したのが、マイコプラズマ による肺炎だったのかは確証はない。
ネットで調べると、お医者さんも初見での診断は難しく、処方された薬が効果出ていない→「う〜ん、じゃあコレ試してみて」という診断は苦しんでいる自分からしたら「ざっくりだよ・・・」と嘆いた。(血液検査や喉の粘膜から高確率で判定する方法もあるとあとで知った。)
マイコプラズマ感染症の症状と治療について via. 医療法人社団ナイズ
新型コロナウィルスの場合、ウィルス自体に抗生物質は効果ない。
けど2次感染が起こり重篤化→死亡するケースは細菌感染の傾向があるみたい。どんな種類の抗生物質が効果があるのか、副作用の危険性などは試行錯誤している。わかっていない部分。
英国のランセットという有名な医学雑誌に、新型コロナウイルスに感染して中国の病院で治療を受けた入院患者の死亡の危険因子や合併症などが報告されました。
この中で私が注目したのが、死亡した患者の半数で細菌による2次感染を合併したのに対し、生存した患者では細菌による2次感染は1%ほどだったということです。
死亡した患者の98%に抗生物質が投与されていたのですが、細菌による2次感染を起こしてしまうと、その後の予後に大きく影響することがわかります。
引用 ▶「第148話 新型コロナウイルスに備えるために-誰にでもできる口腔ケアの可能性」via.たいようクリニック星野智祥
上咽頭のケア ─ ミスト洗浄
初めてマイコプラズマ肺炎で苦しんだ翌年、また肺炎で苦しむ。
これは何かしら対策しないとまた来年も苦しむことになるのは明白。これまで付き合ってきた自分の身体の徴候や取説的な直感でわかる。
肺炎になってから、慢性的な “蓄膿症” のような不快感も続いていた。仕事場がクリーンな環境ではないので、鼻の粘膜や鼻腔に負荷がかかってしまうのも思い当たる。
鼻腔をケアする方法を調べていた知ったのが、〝上咽頭〟という言葉。
上咽頭 = 鼻の一番奥。のどちんこの裏側の奥の方。
この部分にはびっしり細かな繊毛があり、これが空気中の ウィルスや細菌をキャッチするフィルター の役割をしている。ウィルスをキャッチしたらすぐリンパ球が攻撃する仕組みだ。風邪のひき始めに喉や鼻の具合が悪くなるのは、この上咽頭のリンパ球が仕事をしているから。
詳しい図解や解説はこのページがわかりやすい↓
上咽頭の表面を覆う繊毛上皮細胞の間には多数のリンパ球が入り込んでおり、上咽頭そのものが免疫器官としての役割を担います。
上咽頭を綿棒で擦過すると健常人でも多数のリンパ球が採取され、その性質を調べてみると活性化された状態のリンパ球であることがわかります。つまり、上咽頭のリンパ球は健康な人でも戦闘準備状態にあり、細菌やウイルスなどの病原体が侵入するとすぐに戦闘に突入できるようになっているのです。「慢性上咽頭炎」 via. 日本病巣疾患研究会(JFIR)
上咽頭をケアするにはどうすればよいか。
これは「細かなミストが有効」とされている。上咽頭の極小繊毛を細かなミストで洗浄してあげるイメージだ。
「鼻うがい」はやったほうがいいけど、繊毛に対しては十分ではない。加湿器の蒸気は、雑菌が混入している恐れがあるから避けたほうが無難。
A&D ホットシャワー5 値段は1万円ほど。
こういうミストが出る吸入器はいくつかあるので、良さげなものをチョイスしてほしい。
食塩水というのは、自分で塩を一つまみ入れるんだけど、対応している吸入器の方がいい。塩分濃度が0.9%だと身体と同じ濃度になって、鼻がツーンとしない。食塩水対応していないと継続が嫌になりそう。
上記のホットシャワーは、個体の当たりハズれが多いみたいで、自分も一台目は良かったけど、二台目がハズれ個体で交換してもらった。ミスト量に差が出る。また電源ケーブルが本体から取り外せないのがマイナス。Amazonレビュー にいろいろ書いてあるので、ある程度受け止めてからご購入を。
専用器具を使わずにやるなら、沸騰したお湯をボウルやマグカップに入れて吸入でも良い。電気ケトルで沸騰させてフタを取るのが手っ取り早い。
エッセンシャルオイルをお湯に垂らして湯気と匂いを嗅ぐ “芳香療法” などが知られる。またお風呂や温泉の湯気も乾燥した鼻腔の粘膜に多少効果があり、リンパ球を整える手段のひとつ。
3. 世間との距離間
マスクの効果と不足騒動について
エアロゾル化したウィルスに対しては、家庭用マスクでは防ぎようがない。ウィルスがフィルターより小さいから。
マスクをすることで鼻や喉の湿度を保てる。これはウィルス増殖を抑えるという意味で効果がある。湿度が40%くらいを下回るとバクテリアやウィルスが繁殖しやすい環境になる、といわれている。自分は寝るときにマスクするタイプ。
一般人のマスク不足に関しては、解決できる手立てはある。
「自分でマスクを作ればいい」
朝からドラッグストアに2〜3時間並んでいるより(入荷するかわからない、買えるかもわからない)1時間の家庭科の授業と思って着手すればいい。小学生でもできることだ。
市販の家庭用マスクでは「インバウンドしてくるウィルスにあまり効果がない」と割り切って、それなら何かのタオルやハンカチを代用して作ればいい。極端な話、タオルや布をぐるっと巻くだけでも然程変わらない。
「真っ白な不織布の使い捨てマスクじゃないと納得しない」というのは見栄でしかない。
「あいつ変なマスクしてらぁ」と茶化してマウンティングしたり、他人の視線を気にしたり、評価するのはソコじゃない。
「国民にマスク2枚支給」で何十億使うなら医療関係者に回した方が有意義だと思う。
マスクを手作りするなんてわけないことで、物質的な豊かさに飼いならされたゆえの発想の乏しさを目の当たりにした。国民の何%が不足しているのか確かな数字はないけど、不安に駆られて買い占めしてる人を拡大解釈してるじゃけじゃない!?
解決できないんじゃなくて 納得できない が招いている事態だろう。
NYタイムズ が「マスクの型枠を紙面に掲載した」と報道されていた。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
そういった格言があるけど、マスク支給も同じだと思う。
テレビは毎日不安になる映像をタレ流してるけど、マスク作りを啓蒙すれば不足を解消できるじゃないの?タレントとか起用して。
メディアとの向き合い方
「異例」「最悪」「絶望的」
新コロナの報道では、こういうテイストの言葉が並べられている。
その言葉を真に受ける前に一旦立ち止まる。そして思う。極端に振れすぎなんじゃないかと。
新コロ騒動以前と比較して、そう評価してしまうのもわからなくもないけど、主観に依存したバイアス評価が含まれていることを前提に情報に接している。
世界の全ての知識を持つ人が、そう評価するなら納得もするけど、そんな人はいないから、ある一部の側面を拡大解釈する恐れがあること。事態が収束していない状況で評価できないこと。楽観視でもないけど否定的・消極的にも陥らないこと。
自分の眼を通して見る風景 メディアが切り取る日本の映像 世界の報道が伝える光景
それら全てを〝評価する〟というのは容易くできることではない。逆にネガティブな言葉や感情が招いてしまう不慮もある。
鬱状態の人に「世界は素晴らしいよ、うつむかないで!」といったところで心に響かないように、翻って暗闇から見える景色もあるのだと、見いだせればなにより。
光がどんなに速く進んでもその先にはかならず闇がある。
だから、暗闇のほうが光よりも速く進むはず。
「くらやみの速さはどれくらい」エリザベス・ムーン
面白ければよし、とする輩がいること
ネットを通じて様々な意見やコメントに触れられるけど、感情のコントロールができずに攻撃的なものがあることに留意すること。
発言の全てが「収束や解決を願っている気持ち」からではないものが含まれている。
「面白ければいいじゃん」という気持ちの元、煽動する輩がいて、フェイクニュースみたいに情報操作して利を得る存在も潜んでいる。話題や噂は、大げさな・面白そうな方向に尾ひれはひれ付けて展開する傾向がある。正誤や妥当性を関係なしに、ケチをつけたいだけ、他人からマウントを取りたいだけのナチュラルコメントキラーもいる。
他人の痴話喧嘩や騒動を覗きたい気持ちもわかる。上手い皮肉を言うカッコよさもわかる。その輩=「面白ければいい」は誰もが自分の中に飼っている。時に増幅された一面が顔を出す。
聖人君子を推奨するわけではないけど、ダークサイドの囁きに同調することもない。Don’t be Evil ─
宗教 ─ 信じる力
宗教については、是非はまだわからない。
なんとなく怖いもので注意しないいけないと思っている。
だけれども、「信じること には 力 が宿る」という現象は確かにある。
宗教の教えや思想が真実かは別として 人が何かを信じることは、引き寄せる力が発生させる。集団暗示になれば脅威を持ち、コントロールできない得体の知れないものを生み出してしまう。
「エネルギーなんて発生しない」という考えもありだけど、疑うことで力が分散するのは明白だろう。
連日不安な気持ちに脅かされていると、回避できたものが現実に、回復できたチャンスも萎んでいってしまうかもしれない。
・・・けれども、改めて考えると、「信じられないで疑う」「信じきって疑わない」どちらも危険を孕んでいる。
「信じること」「疑うこと」この2つを両立させる領域があるはずだ。
「信じる」と「疑う」が相反するものだと思いこんで=信じ込んでいるでしょう? それは人間の作り出した決めつけで、捉えきれない感情を言語で囲っているだけなのかもしれない。
タイの洞窟に閉じ込められた少年たち
見通しがつかない世情で、ふと「タイの洞窟に閉じ込められた少年たち」が浮かんだ。
2018年のサッカーWカップの最中、少年12人とコーチ1人、合計13人が2週間以上、洞窟内水没で閉じ込めれた。
暗闇の中で、すぐ食料も尽き、水のみでしのぐ。遭難発生9日目で発見されるけど、それまで外部と連絡取れてない状況。気が滅入って希望なんて抱けない、メンタルを保つことは困難だ。
こんな状況でも救助隊が発見したときに「おい!洞窟の中で逃げているうちにイギリスまで来ちゃったぞ!」とイギリス人レスキュー員にジョークを飛ばす。メンタル病んでない。
助けが来るか来ないかわからない暗闇の中で〝生き残ってみせる〟という強い意志を抱いていたのだろうか?
希望も絶望もなく、ありのままで時間の流れに身を任せていたような印象を受けて、興味を引かれる。
洞窟で遭難した13人が生き延びたこの瞑想方法。今すぐできる!非常時のために知っておきたいマインド・マネージ。
そして残る一人がチームのコーチに当たる男性でした。まだ20代と若いのですが、過去に8年間の出家経験があったとのことです。つまり立派な僧侶だったのです。そんな彼は出家中に得た瞑想を少年たちに教えることで、過剰な精神の不安やパニックを和らげ、また体力温存のために役立ったと言われています。
プライドは役に立つのか
ヤクザもの・任侠もので見たセリフ、
「その刃を抜いたら使わないわけにはいかないから、やめときな」
そう、抜いた刃を使わないで鞘に収めることは、度胸がない・ヘッポコ野郎って心理を働いて引くに引けなくなる。プライドが許さないって解釈。
政治判断にしても、こういう場面は多々垣間見える。
でも、石橋を叩いているうちに状況は刻々と変わり、対応が後手後手になっているんだから、「打ち出して、誤っていたら修正」を繰り返すしかない。ベストを目指さずベターでもいいじゃない。刃を抜いてもまた鞘に戻せばいいじゃない。
サッカーなどのスポーツ外野ファンもそうだけど、評価してマウントを取る、みたいな習慣がある。内容はそっちのけ。結果だけで All or Nothing。
エゴい批判を 予測・考慮・妥協・迎合・忖度 して伝えたい見解がゆがむ弊害もある。解決そのものより批判に対してのカウンター対策で時間が過ぎていっているように感じる。
政府側も根拠を示した説明が不足しているし、不満や鬱憤が出るのはこれまで自らが犯して信頼を築けていなかったことに起因する。身から出た錆。切れもしないし、光りもできない錆びた刃。けれども少しでも苦しむものを救いたいなら、格好を気にせず鍬や鍋にでもなればいい。体裁なんか気にせずに。
政治家の活動ログをまとめたサイト
感染者数ダッシュボードのように、今回の騒動で政治家がどういう活動をしたか一覧できるプラットフォームみたいなものがあったらいいなと思った。これまでも似たような言論サイトはあったけど、中立・公正が難しく定着しなかった。いろいろ障壁はあるだろうけど、この事態に何を考え行動したかは選挙のときに指針になるだろう。そして選挙期間、街で演説してるときに「コロナの時のアレなに?」と質問を投げて見極めたい。
また 森友学園文書改竄 で自死した赤城俊夫さんの事件のように、権力乱用でうやむやにされることになれば、結局コロナ騒動が終わったってこれまで通りの閉塞感が相変わらずのしかかるだろう。
「結局がんばったところで、何も変わらないから、頑張るのがアホらしい」──多くの人がそう思う。
政治が変わるのは誰もが期待しているけど、友人知人に政治的な話をしようものなら「アレな人?」ってトーンの違いを思い知らされる。そういう空気感が変わらなければ政治も変わらずだと思う。女性にウケる・モテるなら、男は我先に政治知識をつけるだろうけど。
参考 【署名】 私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい Change.org
4. Artの領域
3.11 震災のときに「芸術活動でなにかできることを」と各アーティストが模索する動きがあった。
今回のコロナ禍でも次第にその動きが広がっている。
芸術は「普遍性を捉える」という命題のひとつがあるけど、その普遍性は〝一瞬〟を見事に捉えた作品に具わる。時間の経過に褪せず、見る者の心に働き掛ける力を持ち合わす。
生命を維持するためには、芸術の優先順位は低いけど、でもだからこそ、創作活動で何かを表現するのは、ある意味〝生命の躍動〟だと感じる趣もある。
クールジャパン政策でよくわからない巨額資金を使ってきた組織は、文化芸術を援助・救済してあげてほしい。「コロナ騒動に前向きになれるもの作って」って発注するとかさ。
ただ、ピンはね業者の問題は改善・取り締まるべき。仕事を振ったり流して、何もしてないのに利を得る。そういう仕組みの社会に価値を見出だせない。やりきれない惨めさが残る。
クリムト「哲学」「医学」「法学」 ▶ Gustav Klimt [philosophy] [medicine] [jurisprudence] 1894
この3部作のクリムト作品は、例えば、「哲学の 真実 を描いたのではなく、哲学が解答すべき 問題や疑問 を描いた」といわれる。各テーマとも人間社会の大きな命題。
5. 混沌に笑いを ─
コロナ禍 以前も混沌としてた社会だけど、カオス増し増しな情勢に笑いを添えたい。
Remember to sanitize, people. @JANELABABY @TheJimmyLLoyd #GCW #AcidCup2 @GCWrestling_ @indiewrestling #GCWonIWTV
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Support The Wrestlers: https://t.co/IbiSj2RUls pic.twitter.com/fdHKtVsPkr— Rob (@HeyyImRob) March 21, 2020
ウィルス感染防止のため、しっかり消毒してからイスを投げる。思いやり大切。
消毒液を潮崎へ吹きかける屈辱!!!
藤田の陵辱を尽くす!!#noah_ghc #お家がリングサイド pic.twitter.com/sGE0rd7LHB— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) March 29, 2020
3月29日 無観客試合で行われた「潮崎豪 vs 藤田和之」GHCヘビー級選手権試合
こちらもウィルス感染を嫌って、お互い接触しないよう 開始から 31分間にらみ合い が続く 展開。霧吹き攻撃は消毒液を使用している。思いやりある好意。
おわりに ─ Virus Nervous Breakdown
テレビをつければ相変わらず暗くさせるニュースばかり見せられて、被害妄想が加速する。メンタルが沈む。切り取り方もそうだけど、自分には刺激が強くて見るのを敬遠している。
震災のときもそうだったけど、テレビは見ないでラジオを聴いていた。
信じたいと思えるリスナーからの投稿が集まっていた。それに応える音楽があった。
ネット上では、不満や恐怖が発信されるけど、それでも互いを支え合うアイディアや取り組みが生み出される。
できる範囲で今見える景色を眺めて、同時に自分の心の動きを観測したい。
そして鬱ってるなぁと思えば、自転車に乗って発散できればなにより。