全国100万の棚田ファンの皆さん、こんにちば。
ひとつ 前の記事 では、大原から鴨川まで、海を眺めながら走れるルートの提案でしたが、
今回は、オプショナルルートとして、鴨川市内から大山千枚田まで行き、2018年、新しくオープンした無印良品プロデュースの道の駅「みんなみの里」を経由していきます。
長狭地域に広がる緑の海原な田園地帯を走り抜ける見所あり、激坂ありのExtraプランとなっております。
INDEX
前回 は、鴨川の前原海水浴場あたりまでのご紹介でした。
海岸あたりから大山千枚田までは15kmほど。
長狭街道という県道34号線を走れば、平坦基調で大山千枚田まで行けます。
ですが、ある程度坂をこなせる人、前提でルート紹介を進めます。
進むにつれて、「うわ、もう無理だわ・・・」という絶望と、「あれ、オレ今、自由だっ!」という錯覚の狭間を味合うのもまたロードバイクの醍醐味です(テキトー)
ですが、本当にこのルートはコンビニは無いし、駅まで遠いし、自走不可能になると、ちと困り果てる地域です。
大山千枚田までは登るか下るか。平坦はなし。嶺岡林道という嶺岡山の稜線をゆく。
大魚見塚展望台までの道のり。上り坂を右手に入っていく。そして階段を上る。
かつてここから沖合いに来る魚の群れを漁師さんが見張っていたので魚見塚という地名がついた。誓いの丘という名称もある。
長狭街道 展望 (10時の方角) ── 仁左衛門島 展望 (6時の方角)
魚見塚展望台は、鴨川市街地を一望できる、ビュースポットです。
別名、誓いの丘という名称も持っており、恋人たちが南京錠をフェンスなどにロックすることで永遠の愛が誓われる、というアレである(wiki→愛の南京錠)
フランス パリのポンデザール橋が代表スポットで、日本だと湘南、千葉だと木更津の橋などに見られる現象。
自分も一発ネタで自転車を地球ロックしてみた。
こうすることで愛車と誓いを結び盗難に合わないらしい、という真しやかな噂話を流布できなかと考えたからだ。
この後、実際に盗難されてしまうとネタとして面白いのだが、それは全力で阻止する所存として、
本当に起きたことで、フロントギアがアウターに入らない(レバーが固まって動かせない)別の意味でロックされてしまう、という奇妙な体験をしたので、ここに記しておく。(ただの整備不良)
フランス・パリのポンデザール(芸術橋)は、恋人がお互いの名前を書いた南京錠を橋の欄干に取り付けて、セーヌ川へ鍵を投げ捨てることで永遠の愛が手に入れられると言われています。ロマンチックな観光スポットとして知られていますが、2014年6月に南京錠の数が増えすぎてフェンスの一部が倒壊する事態が発生しており、「一体どれくらい鍵がついているのか?」ということを実際に確かめてきました。
この周辺は愛宕山を中心として、嶺岡山系と呼ばれます。
そして走っているこの道を嶺岡林道(林道嶺岡中央2号線)といい、嶺岡山系の稜線を走るルートになります。
車の通りが少ない坂道を淡々と上る。同じ景色が続くので、どのくらい進んだか分かりづらい。進行方向が海側だと、目線の先に青い海が広がって、なおかつ下りなので気持ち良いルートだけど、内陸に向かうルートは己との対話タイムへ突入します。登りしんどい。早くも海が恋しい。
海岸から9kmほど、ゆるゆる上って頂上を通過。下りに入る。
この下りは注意です。路面の陥没が多く、けっこう荒れてます。加えて木々が影をつくっていて、路面認識しづらい。
しんどい上りが終わって颯爽と下るぞー、と思っていた矢先、5cmくらいボコって路面が陥没してるのでパンクする可能性もありますし、カーボンホイールだとオシャカになることも考えられます。下り恐ろしや。早くも平坦が恋しい。
嶺岡愛宕山クライム。千葉県の最高峰。標高408M。頂上には自衛隊分屯基地がある。
愛宕山は、全国各地に同じ名称があるので、嶺岡愛宕山と称され区別されています。
嶺岡山分屯基地は埼玉-入間航空自衛隊のサブベースです。事前に予約すると中に入れます。ヘリコプターに搭乗できるイベントとかやってました。
余談ですが、
愛宕山は千葉の最高峰で。しかしこれで千葉を制した、とは思ってはいけません。
千葉の山は、複数の山を登りきることで制したといえる、ローカルルールが存在します。(いやしらんがな)
明日また、同じ時刻にココに来てください。見せてやりますよ、本当の千葉の山々ってやつを。(初めから正体見せておけよ)
──ということで、千葉の坂好きグループ ボーソークライマーズ による 獲得標高4000M超え 距離170km というライドプランもあるので、ついでにご紹介させて頂きます↓
鹿野山ビューホテル2018房総グランフォンド開催中! | ボーソークライマーズ
鹿野山ビューホテルとボーソークライマーズがコラボ。特典つき、期間限定で行われるサイクルイベントです。 走行距離170km超、獲得標高4000kn超のえげつないコース設定で、初心者向けではありません。強脚、坂バカ、変態体質でなければ完走は難しい難コースです。 決して軽はずみな気持ちで参加しないでください…
愛宕山を上り終え、山頂からの下りも路面は陥没してたり、粒の粗いアスファルトって感じです。
大山千枚田の看板が見えたら、右に曲がるのですが、そこからの下り道もスリップ対策でデコボコしてます。
大山千枚田は大小375枚の田んぼが連なる棚田。
曲線を用いた土で固めた形状は土坡の棚田と分類され、東日本に多いそう。
観光バスの往来も多く観光スポットの代表格に成長した大山千枚田。なんだけど、なんか人気が多いと魅力が微妙というか、こなす観光地みたいなムードを感じてしまう。ひっそりとした時間帯に来て、棚田に流れる大地の氣を感じ取りたい。
けれども、保存会による保全活動は日本一を誇る、と読んだので、この景観が守られるためにも知名度が高いには越したことはない。
みんなみの里 は2018年4月にオープンした新店舗。
サイクリング休憩に是非とも利用してほしいスペースなので、ルート上でココを通過するようにしておりやす (・∀・)
都内在住のローディのライド記事を見てると、ゼブラカフェやらオギノパンやらクロスコーヒーやらやら、なんかオサレなスポット充実自慢の圧が押し寄せてくるじゃないですか。いや対抗するわけではなくて、あくまでさり気なく、──東京の皆さん見下してませんか? こちらもSNS映えするスポットは沢山あります、あとTDLは千葉にあるのですよ── という水面下の主張です。(東京コンプレックス、地方民のナワバリ意識ですけどね)
みんなみの里の詳しいレポートは別記事で紹介してます↓
長狭街道 (県道34号線) は太平洋・鴨川から東京湾・保田までを結ぶ、横断道路(27km)です。
幹線道路のため交通量は多いですが、ほかの 内房 ↔ 外房ルート に比べたら比較的ゆるやかな勾配で、自転車乗りにもポピュラーなロード。
長狭街道から1本横道に入ると、田園風景が広がる。
北は清澄山系、南は嶺岡山系に挟まれたこの一帯を長狭平野と呼び、豊富な水源と粘土質の土壌を有してるため、昔からお米作りが盛んな地域。米処。
房総の風景は田んぼの景色が多い。
それでも長狭街道周辺の水田風景には心惹かれるものがある。
まず気付くことが、電柱電線がない、ということ。ほかの地域に比べて水田一枚が小ぶりで整然と整地されていること。そして階段状な配置なため目線は自然と地面から空へ誘導される。
高齢化のためお米作りをできない田んぼも増えてきたり、害獣対策で畦に電流ワイヤーを張り巡らしていたりソーラーパネルを設置したりする耕作地もある。けどそれは非従事者がとやかく言うことではない。
これから私たちが慣れ親しんだ風景は違うものになっていくだろう、そんな厳しい状況でこのようなエバーグリーンな景色が見られる得難さを脳裏に焼きつけよう。
鬼坂スタート地点。鬼坂は、距離約2km、高度上昇200M、平均斜度10%、頂上部あたりは15~20%の激坂。
ボーソークライマーズ のコンテンツでこの坂を知りました。
全国にある主要坂名所を走ったことがないので、比較したコメントはできないですが、 ボーソークライマーズさんの中では 難易度超級 となっていました。車とすれ違うときに停車したらリスタートするのが困難な感じです。
鬼坂を上りきると先程の走った嶺岡林道に合流。ここでフィニッシュ。
以上、鴨川巡游プランでした。今回のコースは、上りが多いレイアウトなので、逆周りに走った方が景観を楽しめ、路面状況が安全だと思いました。
また、鴨川を主体としたライドプランとしては淡白な内容なのも否めないので、周辺のルート開拓をして走りごたえのある再構成を試みたい。
余談ですが、
B.BBase の利用者は鴨川で降ろされて、どこら辺を走ってまた鴨川駅に戻っていくのか疑問が浮かびました。やはり行きと帰りは同じ場所で無いほうがライドを楽しめるよなと記事を書いていた矢先(みんな思ってるだろうけど)
B.BBaseの片道利用が可能になったとアナウンスがありました。→ B.BBase【プレス】2018年05月25日
コンテンツが拡充されていく中で、ロードバイク所有者・ユーザーにとっては使い勝手イマイチな面も否めないBBBaseですが、いいなと思ったのは、自転車のレンタルサービス。だって、ロードバイクって高いじゃないですか。ろくに試乗もできないで15〜30万くらいのたかが自転車を購入する、ってけっこう敷居が高いものだと最初は誰もが思います。(そこから金銭感覚が麻痺していくけど)
自転車店も都心部周辺にしかなくて、交通量多い道路を、ロード初心者が走るってけっこうリスキー。
それを房総の走りやすい道でサイクリングして、購入前に感触が確かめられるって良いサービスだと思うんです。(1日/3000円+乗車料金)
欲を言えば、各メーカーのフラッグシップモデル/ホイールが試乗できるようになれば、一目置かれるコンテンツになり得ます(完全にオタ目線)
メーカー側も協力すれば 試乗→購入 の簡潔かつ美しい即売方程式が成り立ちますので、ご検討の程、よろしくどうぞ。(割に合わないか。でもMavicがUSTホイールの試乗をやってた例があったような)
via. BosoBicycleBase オフィシャルサイトより
大原 〜 鴨川までのルートをまとめたのはこちら↓
▼ RIDE with GPS
※RwGはトンネル箇所の標高がおかしくなってしまう仕様です。
▼ Google マイマップ
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