「ロードバイク」「TIME」「忌野清志郎」というキーワードが並べば、次に来るのは茨城県つくばにお店を構える、「スポーツバイクショップ・マツナガ」がヒットするだろう。
何回かメンテナンスでお世話になっているので、レコメンド記事。
INDEX
お店前には駐車場がある。 通行量の多い交差点角なので、駐車に一手間。
店主の松永さんが作業するフレーム工房。ショップ内に併設してある。
製作するフレームは「カーボンチューブ+クロモリ溶接&接着構造」とカーボン素材を主体にビルドするのが特徴。
松永さんのプロフィールに紹介されているが、「アマンダの千葉氏に師事した」と記載してある。
「カーボン素材を扱う珍しいビルダーに分類される」とのこと。製作工程も松永さんが一貫して仕上げる、というスタイルを取っている。
オーダーフレーム界隈の知識に明るくないけど、初めてのオーダーでもバイクショップマツナガに相談すれば、いい感じに仕上げてくれそうに感じさせてくれる。
松永一治┃SBTM代表&フレームビルダー┃サイクルショップつくばマツナガ
“PROJECT M”は、フレームビルダー松永が、オーナーと対面でオーダーを受け設計から製作、組み立てまで一貫して作業を行う他にあまり類を見ないカーボンチューブ+クロモリ溶接&接着構造オーダーフレームバイクです。国内外へのトップ選手への供給経験のノウハウのトップダウンでブルベやセンチュリーライド、スモール女性ライダーなど多種多様の供給実績を持ちます。
清志郎さんがロードバイクに興味を持って初めて乗ったのが ケルビム。
2代目がTREK。ファイヤー柄がペイントされ〝ファイヤーガール〟とネーミングされた。
3代目がマツナガさん製作のオーダーフレーム。フロントフォークはTIME製を使用している。
歴代忌野号をここにご紹介!
忌野清志郎さんのオレンジ号は2台ある! | サイクルショップつくばマツナガ|クマさんのバイク専科
ロックンローラーの忌野清志郎さんが亡くなって10年になります。スポーツバイクつくばマツナガとはプロジェクトMを2台続けてオーダーいただいて、盗難事件で100万円越えのロードバイクとして有名になった「オレンジ1号」と「オレンジ2号」として、愛用していただいたというご縁のある人です。
店舗はメーカー製造のフレームも扱っている。
特に TIME ユーザーが集まる印象。
フロントフォークを各メーカーが出して、取替するのも違和感なかった時代、TIMEのフロントフォーク性能は特段評価されていた。
「PINARELLO のオンダフォークを TIME がOEMで請け負っていた」というエピソードを知れば、その時代 TIME はカーボン素材のリーディングカンパニーだったと一理ある逸話だろう。
TIME情報をググっていくと、藤下雅裕さんが綴っている「クマさんのバイク専科」というページにTIMEのマニアックな情報が書かれている。
バイクショップマツナガとも交流が深い人で、忌野清志郎さんとの自転車交流エピソードも書かれている。
スペアパーツ。クイックセット┃ヘッドベアリング┃ディレイラーハンガー
2年ごとに持ち込んでメンテしてもらっている。
ヘッド部分は汗が滴り落ちると、汗の成分で腐食しやすいので、気に掛けたほうがいいセクションだ。
ヘッドベアリングは消耗品なので、すり減っていたら交換も必要。試用期間が 4~5年 or 走行距離 2~3万 が目安。(オーナーの乗り方にも依るけど)
今後はヘッド部分のグリスアップを自分でもできるようトライしたい。
ディレイラーハンガーも消耗品。走行距離や扱いによって消耗が進む。
バイクショップマツナガ曰く、「新品状態でもわずかに歪んでいるのでリプレイスメント(傾き調整)が必要なる」とのこと。
ディレイラーハンガーの歪みって、モノにも依るけどけっこうナイーブ。
ギアがアウター×ローを多様してチェーンがたすき掛けが続いている状態でも、歪みが出てしまうらしい。ホイールの取り外しでも扱いによっては歪む。
「バイクを倒したから歪んだ」ってものでもないと初めて知った。いやほんとナイーブ。
ロードバイクを購入する前から忌野清志郎がロードバイク好きという情報は知っていた。
その頃、漠然と抱いていた自転車乗りのイメージは、この本に出てくる佇まいさながらだ。
今のロードバイクスタイルと比較すると、当時のスタイルに時代を感じる。
ウェアやパーツのデザイン、ライド補助するデバイス・システムなど。
あの頃と比べると、格段にロードバイクは快適になったのだと思う。
一方で、誌面からは当時の「自由奔放さ」というものが色濃く伝わってくる。自由を全身で味わっている。自由にむしゃぶりついている。
不便さはあるだろうけど、自分もあの景色の中に身を置きたい、体験したい、と感情が揺さぶられる。衝動がわき起きる。
事前の計算や損得勘定が躍動を制止させるかもしれない。けど確信したイメージに飛び込んで揉まれることも選択できる。
一通り経験すれば「自転車はブルースだ」という言葉の意図を分かち合えるハズだ。裏切る確率は少ないと思う。たぶん。
自転車はブルースだ。
クルマや観光バスではわからない。
走る道すべてにブルースがあふれている。
楽しくて、つらくて、かっこいい。
憂うつで陽気で踊りだしたくなるようなリズム。
子供にはわからない本物の音楽。
ブルースにはすべての可能性がかくれている。
自転車はブルースだ。
底抜けに明るく目的地まで運んでくれるぜ。
引用. 忌野清志郎「サイクリング・ブルース」より 2006年 小学館
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