〝AirFly〟は、従来の 鼻あて を排除して、ほう骨でレンズを支えるサングラス。
導入して1年ほど経過したので、掛け心地と使用感をレビュー。
INDEX
耳に掛けるモダン部分にストラップホールがつく。|Made in Japan の印字。
AirFly AF-301 White 付属品一式。| ジゴスペック
ホールド感
ノーズパッドがないと、運動中の振動でメガネが落ちたりしないか ──?
この疑問は、実際に運用したら全然杞憂だった。問題なし。
エアフライの方がホールド感が高い、と感じることもある。
例えば後方確認。プロレーサーっぽく脇の下から後ろの状況を目視するシーン。下をうつむいてもしっかりホールドされガタつくことはない。脇の下から見える範囲って狭いから素直に首を捻ってしっかり後ろを見渡した方が安全。
重量バランス
手に持つとやや重め。
前方部分にパーツが集まっているのでアンバランスな印象を持つ。けれど装着すると、全体で均等に重量を分散して前のめりになる嫌な重さは感じない。
サイドパッドには丈夫なチタニウム芯。テンプル部分にも芯が入っており、調整できる。
フィッティング
通常のサングラスと比べるとやや複雑/繁雑に感じる。
裏を返せば、それだけ多様なフィッティングが可能ということ。調整域は広い。
フィッティングで重要なのは、両眼のレンズ位置を中心かつ水平にする こと。
「人間の耳の位置は、左右でわずかにズレていることが大半」とメガネ屋さんで聞いたことがある。そのズレを調整可能な作りになっていることが前提だ。
レンズの中心は、既製レンズなので生産元の精度を信じるしかないけど、レンズの水平は調整できた方がベター。
水平がとれていない状態は目の負担となり「なんか疲れる」と疲労感を招く。これはサングラスよりも視力矯正しているメガネの方が顕著。
実体験として、安価なメガネ屋で予備メガネを作ったけど、目の疲労が大きい。調整レンジもしょぼいのでフィッティングで自分に合わすこともできない。
サイドパッドでレンズ位置を調整して、顔にフィットさせる。
芯材は柔らかすぎず、硬すぎず、ちょうど良い具合。
鼻への負荷がかかっているノーズパッドよりサイドパッドの方がストレスがない。運用していくうちに気がつくポイント。
レンズが曇らない
各所のインプレで言われている通り、空気の抜けがいいのか、湿気でレンズが曇ることはほぼない。ナイスメリット。ヒルクライム時に効果てきめん。
レンズの交換
フレームレスタイプのAF-301。一眼タイプの交換レンズがラインナップされている。
ツルの根本からレンズが取れる。
レンズはしっかりとした厚みがあって華奢な品質だとは感じない。フレームレスの場合、耐衝撃性はフレーム有りと比べて弱い。交換できない一体型だとレンズが逝ったときに本体まるごと買い換えになるのが痛い。現にNRCのサングラスをダメにして、今回 AirFly に変えた。
ロードバイクの場合、頭を下げて上目遣いで道路を見ることが多い。
上部にフレームがあると視界に入ることがあるからフレームレスを求めてしまう。「お前そこまで、ハンドル低くないじゃん」とツッコまれればその通りで、上半身を低く維持できる体幹は持ち合わせてないけど、フレームレスのほうが好み。
レンズの見え方
C-2ライトスモーク レンズ。この画像で雰囲気が伝わるかわからんけど。外側は軽いミラー加工されている。
装着するのはだいたいクリアレンズ。
ロードバイクのサングラスは、ギラッギラに反射する玉虫色のイカツイサングラスってイメージがあるけど、自分が付けても似合わないから避けてる・・・。
それより自然の色合い・四季の彩りをスモークレンズを通してでなく、生で感じたい。なのでクリアレンズ派。地元エリア-千葉外房だとトンネルがどこかしらにあるのも影響している。暗くなってしまっても安心。
余談だけど、スモークが濃すぎるレンズ。
以前ロードレースのゲスト解説で、本場を走ってる選手からしたら、ヨーロッパだからあのスモークの濃さが必要で、日本の太陽光の強さだと過剰で暗すぎるんじゃないか、ってトークをしていた。
クリアレンズは見た目がマヌケっぽく見えてしまう側面もあるけど、周囲の人には安心感があるよ。オークリーに盲信しないで。
AirFly 一眼レンズのラインナップ。ほかにも調光レンズがある。| via. ジゴスペック
以前使用していた NRC X1 はレンズが ZEISS製。
あのツァイス、マジか。と本来のZEISSカメラレンズは持っていないけど勝手に慄いた。
そのNRCのサングラスを掛けた瞬間、感じた。
これって、目の位置がレンズの中心に来ないとZEISSレンズの性能発揮できないんじゃん・・・。そしてクリア感がなんか足りない。
個人差があるけど、自分が思うに、AirFlyのほうがクリア度も高いし、がっしりと堅牢。
それ以前に、オークリーなどの海外メーカーはそもそも外人向け(欧米人)にメガネを設計しているので、レンズのセンター位置が日本人だと合わないことが多い。ツルの長さも合わない。ヘルメットをかぶるとわかるけど、欧米人の頭は前後に長いから、日本人だとツル後方が余って、余った部分がヘルメットのアジャストロックにぶつかってサングラスがズレる。
ネット検索すると、そこらへんを言及しないで、多くの人がオークリーのサングラスを購入しているのが散見される。
なんだか昨今トレンドのデカレンズをディスりがちだけど、走る土地柄も影響すると思う。
ホームコースが東京の青山/銀座/丸の内/六本木/代官山などのアーバンなエリアだったら、デカレンズのテカテカリフレクトのサングラスを掛けてパーソナルバリアを張りたい心理もわかる。でもホームエリアがのどかな地方でなおかつ生まれ育った地域だとしたら、ハイソな姿でバシッとキメているのもなんだか滑稽に思えてくる。
まぁデカレンズの方が見た目はカッコいいし、サガンとかそうであってほしい。でも自分には似合わないから買うことはないだろう。サングラスは顔の骨格がしっかりしているかどうかで、似合う/似合わないが決まると思う。
クリアレンズに交換しようとしたときの出来事。
説明書にしたがって、本体をスライドさせ、レンズとツルを取り外す。
片方は問題なく取れた。もう片方にとりかかる。
しかし同じ動作をしても硬くてはずれない。はずれる気配がない。力を込めるが、これ以上 力をいれたらレンズが割れそう・・・。
この道を行けばどうなるものか。迷わず行けよ、行けば分かるさ
よし、サポセンだ。
Made in Japan。この恩恵を活用しよう。
サポートにメール。翌日回答。「硬いロットがある」とのこと。早速レンズを発送。
送っていただきましたサングラスを確認したところ、中の塗膜が厚く、それが脱着を困難にさせる原因と判明しました。
お手数おかけして大変申しわけございませんでした。こちらをお直しして、クリアーレンズに付け替えさせていただきました。
無理に押し切って、ぶっ壊すことにならなくて良かった。
というわけで、ハプニングがあったものの日本企業の対応力に感謝。
ジゴスペックの ブログ などを読んでいると、顔が小さい人向けに既製レンズをカスタマイズしたり、ユーザーの要望に応えてくれる企業さんなので、視力レンズなど悩みや疑問がある人は問い合わせてみるのも良さそう。
世界特許取得のノーズパッドのないスポーツサングラス「AirFly」を開発。福井県鯖江市の誇る技術とクオリティですべてのアスリート、スポーツを愛する人をサポートします。
コンタクトレンズ
“生”レンズのキャッチフレーズでコマーシャル | Alcon デイリーズ TOTAL1
コンタクトレンズは、3年くらい前に アルコン を使い始めてこれが相性がいい。
以前は、アキュビューを使っていたけど「ゴロつかない」とアピっててもゴロつくわけで、試しにアルコンに変えたらかなり快適。
ロードバイクだと上目遣いになることも多いので、コンタクトレンズのベースカーブ(BC)を自分の眼球に合っているものを選ぶことが大切。適正を見極めてくれる親切な眼科クリニックに出会えるかにかかってる気がする。(お試しのときに眼球を上方向にして確認した方がいい) 一度決まればあとはネットの安いとこで買うのもアリだと思う。
コンタクトレンズは、日焼け止めとの相性もある。
額からの落ちる汗は日焼け止め成分を含んでおり、それが目に入るとレンズの透明度が失われ、視界が白く濁る。
ライド中にこれが起きると悲惨。新しいレンズに変えるまで白く濁った世界を見つ続ければならない。辛い。
アルコンはこの現象が比較的起こりにくいと思っている。いいじゃない。
強いてデメリットを上げるなら、レンズ自体がめっちゃなめらかなので、取り外すときツルツル滑って眼球から外れにくい。
メガネ屋さん ─ ウスカル会
長年愛用していたメガネフレームが逝ってしまい、同じようなフレームを探していた。
巷に出回っているメガネフレームの多くは、フロント(ヒンジからヒンジの長さ) が幅広く、フロントが広いメガネは主張が強くてあまり好みでない。いくつもメガネショップを巡ってみたけど、希望のデザインはなかなか見つからない。店員さんも情報を持っていない。
そのとき見つけたのが、ウスカル会 というメガネショップの集まり。
京成 千葉中央駅近く。ウスカルフレームを取扱い。| optic DAIWADO
千葉で取り扱っているお店があったので行ってみる。
なかなか興味を引かれるレンズや視力に関する話を教えてもらい、ひとつメガネを作ってもらった。
例えば、視力が悪くなる原因は、成長過程で眼球が大きくなりすぎて「眼軸長」の伸長が長くなり焦点が合わなくなるそうだ。
小さい頃は「ゲームをしていると悪くなる」と言われていたけど、同じようにゲームをやり続けていても悪くなる人とそうでない人に分かれるから、この説は腑に落ちなかった。
詳しくはリンク先を↓
参考 「近視」改善・予防へ、進化するデバイスと治療法ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
メガネチェーン店と比べたら値段は高いけど、日常生活への影響が大きい物なので、しっかりとした知識を持ったお店を見つけられることを願ってます。
Googleが以前リリースしたメガネタイプのスマートグラス、Google Glass.
ディスプレイをメガネレンズに表示するスマートフォンの次に来るデバイス。マンガや映画で見た未来のガジェットだ、と心躍らせた。
しかし、一般に発売することなく開発プロジェクトも衰勢。冷めたムードが漂っている感がある。
利用している企業で有名なのがボーイング社。飛行機の組み立て工程で作業員が使用している。
目の前のレンズに必要な情報、作業工程が映し出されるって圧倒的に作業効率をアップさせる。見たいマニュアルも音声操作で呼び出して、視線をスイッチすることなく手元の作業と一致させられる。
資金力のある企業は、今後製造現場にスマートレンズを導入させてより効率化を推し進めていけるだろう。
参考
ボーイングはウェアラブルデバイス「Google Glass」を導入して航空機の生産効率アップとミス削減を実現GIGAZINE
2020年。これからの10年間、スマートグラスはスマートフォンに取って替わるポテンシャルを秘めている。アレコレ妄想があるけど、そこは置いといて。
そこで問題視されるのは、グラスを支える構造。
今のままノーズパッド一択でいくのか、AirFlyのようなサイドパッドでレンズを支える構造を採用するのか。はたまた別のギミックになるのか。
AirFlyの技術は、日本, アメリカ, 中国 などで特許取得している。
AirFly、特許を取ってる。マジか。 | via.ジゴスペック
VRゴーグルなど装着したことがある人はわかると思うけど、ノーズパッドとヘッドバンドで支える構造はストレスがないとは言い辛い。改善してほしいと思ってしまう。
ただのサングラスで終わってしまうにはもったいない技術。
デジタル・ITと融合することで、さらなる進化・発展を迎えられることを祈っております。
そして早いとこ、サイコン自体がサングラスに組み込まれて、データ表示してくれるガジェットをリリースしてくれ。がんばれガーミン。あと中華企業。望み薄くパイオニア・・・。
世界特許取得のノーズパッドのないスポーツサングラス「AirFly」を開発。福井県鯖江市の誇る技術とクオリティですべてのアスリート、スポーツを愛する人をサポートします。
強度近視用の厚いレンズが、同じレンズでもうすく、軽くなる!特別なカタチのメガネフレームです。それを名付けて「ウスカルメガネ」と呼んでいます。
厳選アイウェアコレクション2020〜AirFly(エアフライ)
今回はAirFly(エアフライ)。ノーズパッドを使わないユニークなアイウェアを展開する同ブランドから、自転車向けに特化したモデルが登場!このアイウェアをベースに、自転車向けに設計して新しく登場したのが「AF-301 BKシリーズ」だ。