ロードバイクと長くステディするためには避けて通れない洗車の施し。
何番煎じかわからないけど、自分が覚えた洗車の手順についてご紹介。
さぁ 愛車もとい「人生がときめく洗車の魔法」プログラムをスタートさせましょう。
INDEX
ここで触れておきたいアイテムが、 Wako’s クリーナートリオ。
あと水を掛けるホースも必要。触れてないアイテムは、作業途中で紹介したり後述します。
今回はがっつりアイテムを揃えているけど、もしやろうと思えば、「バケツ+スポンジ+ブラシ+家庭用洗剤+吸水タオル」この5点があれば洗車は可能。
最初から100点満点の洗車なんてできはしない。別に100%の洗車じゃなくて50%でもいいじゃない。部屋のお掃除を毎回大掃除並にしてますか? 自分にフィットするやり方で面倒にならず洗車を続けていける。それが我々の向かうべき洗車道です。
自らを責める必要はありません。マインドを解放しましょう。
Clean your Bike! Come Together right now “Spark Joy” !!
整備スタンドは「買っても持て余しそうだしなぁ」という理由からまだ購入に踏み切っていない。なので、写真のように吊るす方法でDIYしている。脇には脚立を置いてポールを渡しているが、撮影の都合上こういう設置をしている。いつもは車庫の場所 カーポート って言うの? そこの骨組みにヒモを吊るして洗車している。
吊るす方法は、ネガティブ要素が少ないと思う。
腰に負担ならない高さで作業できる、重たいメンテスタンドを運んで設置して片付けることもない、何より安く済む。集合住宅とかはそもそも水を使った洗車が厳しいけど、戸建てなら洗濯用の物干し竿を活用することもできるだろう。メンテスタンドで自転車をクルクル回せるの憧れるけど。
チェーンなど汚れたオイルが付着している箇所にケミカル剤をかける。10分くらい置いて溶液を浸透させよう。すると油と馴染んで落ちやすい。なので洗車の準備前にスプレーしとくのがおすすめ。
使用する液剤は、Wako’s アクアM。
小分けしてくれるバイクショップで購入。希釈せずに金属部分だけに吹きかける。via. Wako’s アクアM
ギア周りに吹きかける。100均のブラシでOK。(毛先が金属のブラシはNG)
汚れたオイルや砂利などをブラシに移し取る/ケミカル剤を馴染ませる手運び。
ギア周りを一周したらいったん水をかける。これだけでも汚れたオイルがある程度落ちる。下に敷いてるのは穀物用の麻袋。
車体は今回の洗車用に洗浄を放置して適度に汚した。300キロくらい乗った具合だ。元から黒いパーツは汚れの程度がわからないけど。
清掃するイメージは、
ケミカル剤を吹きかけて汚れた油を金属パーツから分離 → ゴシゴシこすってマゼマゼ馴染ませる → 水で汚れを洗い流す
例えば、ワックスでヘアセットした髪の毛を、水でゴシゴシ洗ってもさほどベタつきが落とせないと同じで、汚れたオイルも何かしらの溶液を絡ませて材質から分離させないと汚れは落とせない。
水を使わないでウェスで拭き取る方法もあるけど、シャンプーした髪の毛を水で洗い流さずタオルで拭き取っただけでスッキリするだろうか。結局、水で洗い流すのが最適解。
“チェーンが伸びてしまう” 理由は、金属が擦れて少しずつ削られるからだ。
削られるメカニズムは、走行中 細かな砂粒が付着したりチェーンリング同士が擦れて出た金属カスが「ヤスリ」の役割をして、放置するほど削る要因となるカスが増える。なので定期的に洗浄したほうがチェーンは長持ちするし、キレイでなめらかに保つことで駆動系の抵抗削減にもつながる。
リアホイールを外す。チェーンキーパーを装着。ワコーズのパーツクリーナーをチェーンに吹きかける。
ブラシをサンドイッチしたままクランクを回す。ケミカル剤がチェーン内部に残らないようにしっかり水で流す。
チェーンオイルの脱脂方法は、3種類くらいパターンがある。
ここらへんはディグっていくと深い話&専門的になってくる。分離/分解/中和とか中性/アルカリ性とか生分解,加水分解とか成分構成とか・・・ 人によって見解が異なっていてメンドーなので探ろうとは思わないんだけど、
ある程度油を落とせる・内部残留が起こりにくい・取扱いが気楽
この3点を前提に自分に合ったものをチョイスしてください。
しっかり理解したい方は先人たちの試行錯誤を参考にしてください↓
連日、富士ヒルクライム参加にむけて目の輝きが違うお客様のバイク整備をさせて頂いております。ぜひ楽しい時間と良い結果をゲットして頂きたいと思います。そこで注意点というか、日々の作業でも多いのですが、大きな大会前のメンテで多い注油トラブルについて書きたいと思います。
Wako’s ワコーズの クリーナーを使ってみた – Kinoの自転車日記
多くのケミカル商品を販売しているWako’sワコーズと言う会社ですが最近は自転車関連の物も多く出していますそんな中のクリーナー2種類を試しに使ってみました今回試用したのはWako’sワコーズのFoamingMultiCleanerフォーミングマルチクリーナー、ChainCleanerチェーンクリーナーそしてホームセンターで買う事が出来るPRO-ACTブランドのパーツクリーナーです…
WAKO’Sのブレーキ&パーツクリーナーの種類と用途について学ぶ
自転車のチェーンの清掃に必要不可欠なのがパーツクリーナー。そして、パーツクリーナーの代名詞的なメーカーと言えばWAKO’Sですよね。WAKO’Sのパーツクリーナーと言ってもいくつかの種類があるようなので、今回はそれぞれの用途や役割について調べてみたことをまとめてみました…
お次はシャンプー。上から下まで泡まみれにする洗車っぽい工程だ。
まず全体に水を掛けて、乾いて固まったドロ汚れをふやかす。
水が侵入すると厄介な穴は事前にマスキングテープで塞いでおくのが良い。ケーブル穴とかブレーキの台座穴とか。
シャンプーと同時にワックス効果もあり。10倍くらい希釈して使用。ワックス効果は2週間くらいが目安。via. Wako’s クイックシャンプー
よく泡立てる。これポイント。泡でドロ汚れを包むのでフレームへのダメージがほぼナッシング。
ブレーキパッドはワックス成分が付いてしまうけど、実走時軽くブレーキすればすぐ取れる。ベタつくSTIカバーも泡で洗う。
ドライブ周辺は細かい金属カスなどがあるので気になる人はスポンジを別々に。チェーンも泡で包んでグリグリ回す。
タイヤはドロが付いてると劣化が早まる。スポンジで握ってクルクル回す。
シャンプーとして使用するのは、カーシャンプー方面で絶賛される Wako’sクイックシャンプー。
自転車洗車での実例が少ないが、千葉のサイクルフリーダムという洗車環境が整う自転車ショップでは、このクイックシャンプーを使用している。
Qシャンプーは業務用という位置づけなので大型タンクで業者オンリーの販売になってしまう。けどネットで検索すると小分け販売してくれるお店もけっこう見つかるので、興味がある人は手に入れてほしい。千葉なら フリーダム で小分け販売してる。
ちなみに本家のワコーズが実演洗車サービスで使用しているのは、家庭用洗剤だったりする。
理由を尋ねたら「専用品だと洗車への敷居が高く感じてしまうので、一般の人が入手しやすいアイテムでも十分キレイになります。」みたいな話をしてくれた。
「ワコーズの人が洗車した」って事実で充分満足してしまうでしょ? 何の洗剤を使うか なんて些細な違いなのかもしれない。
ワコーズの実演洗車で使っていたマジカ。Qシャンプーとかいいからもう今すぐ洗車を始めよう。
シャンプーするときに よく泡立てる のは重要なことだ。
最近、ナノバブルとかマイクロバブルというキーワードを耳にするが、超微小/微粒子の泡というのはそれだけで汚れをキャッチして洗浄してくれる。洗顔フォームも使用するとき、泡立てネットとかふわふわホイップを作るアイテムがあるじゃないですか。あれも細かい泡が毛穴の奥まで入り込んで汚れをかき出してくれる、そういうメカニズムだと思うんですよねー。(推測の域)
クルマの洗車では、ホイール周辺の足周りとそのほかボディを洗うスポンジは使い分けるのが基本らしい。目に見えない微粒な金属カスがコーティングを傷つけてしまうので、別々にするのがベター。自分の場合は特に使い分けていない。シャンプーする前にチェーン周りだけ一回洗浄しているので大丈夫かなーと勝手に思っている。気になる人は分けてください。
──泡で洗うとグリスの箇所はどうなるの?
という疑問だけど「洗剤程度ではグリスは落ちにくい」というのが自分の見解。(andほかの人の受け売り)
水洗車をやったことない人は「泡まみれで洗車したら可動部の潤滑油も落としてしまうからなんだかなぁ」と抵抗がある気持ちもわかります。でも髪の毛をシャンプーしたらコンディショナーとかつけて保護&ケアしますよね?
自転車の洗車も一緒で、洗浄&ケアはセット。
グリスが落ちるのは嫌だからと空拭きして増し増しのグリスアップで済ませていても効果は薄い。あとプロチームの洗車動画とか見るとバシャバシャ洗ってるので常軌を逸したことをしているわけではない。
経験から言うと、次の乾燥工程をしっかりやらないと各箇所へのダメージが大きい。
ロードバイク洗車のコツ(こつさえわかれば怖くない!?) : えふえふぶろぐ
【ロードバイクって濡らして大丈夫なの?】と心配な方がいるかともいますが、答えは濡れても大丈夫です。だって濡れてダメなら雨の日のレースには使えません。ということで濡れる事自体は問題がないように出来ています。では次グリース・オイルは流れちゃわないのか? ソレはこちらを見てみましょう…
最初の頃はなんとなくやっていた乾燥工程。
数をこなしていくうちにわかってきたけど、表面上は水滴ひとつ残っていなくとも、見えない隙間に奴らは潜んでいます。細かいパーツの中に 隠れて 水分がいっぱい。
水分が残っているとサビ発生の原因になるので、見逃さず根気よく水気を飛ばしていきましょう。
エアブロワーを利用している。エアゾールの缶タイプも手軽でいいけど、ブローが長持ちしないのが難点。
ハンドル周りはマウントなど密集して水分が潜むので念入りに。STIもレバーを引いたり倒したりして奥までしっかりと。
ケーブルの受け部分。ブレーキ周り。アーチ部分を動かすと内側にいっぱい残っていたりする。
フロントギア周り。クランクやペダルシャフト裏側によくたまっている。チェーンもコマ1つ1つに注意を払う。
リアブレーキ周り。リアディレイラーは手で可動させると奥から水滴が出てくる。
タイヤも地面にバウンドさせて水気を切る。残った水滴をエアブロー。
水滴を飛ばすには、エアブローを利用するのが最適解。
一番強力なのはコンプレッサーのブローガンだけど、高額だし場所をとるし圧縮音がうるさい。スプレー缶はブローが長持ちしないでイライラ。
エアブロワーは電源が必要になるけどバランスがいい。庭の掃除にも使えるし。バッテリータイプのコードレスなら快適。初めてならドライヤーの温風で温めるだけでも水分は飛ぶので代用として試してみては。
併せて注意なのが騒音問題も出てくるので、お住まいのご家族や近隣のこともご考慮ください。「休日になると隣家の旦那さんいつもブーブーうるさいわ〜」「お父さん 掃除機以上にうるさくてゆっくりできないよ」と顰蹙の原因になりかねない。
最後にホイールを装着して、吊り下げ状態から解除します。
そして地面に何度もリバウンドさせてください。どんどん水滴が出てきてまだ内部にこんなにあったの?って光景を目の当たりにできます。バウンドさせても水滴が出てこなくなったら風通しの良い場所に置いて乾燥 and 最後の工程「油差し」を行いましょう。
「Vipros – ケイテン」と「 ラスペネ」を使用してる。オイル銘柄は使う人の好みでOK。
“水置換性“ というキーワードを耳にすると思うけど、通常、水と油は混ざらないので、注油する箇所に水分があるとオイルの膜が付着することが難しくなってしまう。水置換性のある溶剤が入っていれば 水の分子を剥がす ことができるので、オイルの膜が張れる=浸透する ということになる。
まずラスペネをチェーンリンクに吹きかける
icon-chevron-right ケイテンを垂らす
icon-chevron-righticon-chevron-rightクランクを空転させてコマ内部までオイルをゆき渡らせる
icon-chevron-righticon-chevron-righticon-chevron-right変速して前後すべてのギアにオイルをつけたチェーンが接触するようにする
最後に余分なオイルは実走時 汚れが付着しやすくなるので拭き取るんだけど、一説には1晩じっくり置いたほうが馴染むので(カレー理論)次のライド出発の朝に拭き取るようにしている。
ワコーズの人に聞いたところ、チェーンリンクが確実に乾いているのなら、直でチェーンオイルを差したほうがベスト。けどもしリンク内部に水分があったとしたらオイルの効果が半減するので、ラスペネ噛ましたほうがベター、とのこと。
こだわる人はヒートガンで乾かしたり、ワックスコーティングしたり、チェーンの抵抗削減ノウハウも掘り下げると なんかメンドー 奥が深くて熱心な試行錯誤が繰り広げられています。
まぁケイテンにも水置換性があるので、ラスペネ使わなくてもいいかもしれないと思っているんだけど、このあとチェーン以外の場所に注油するのでついでに使ってます。
注油する箇所。こだわるとさらに追加されるけどこんな感じ。(あとチェーンは必須)
可動部に注油するわけだけど、
フロントフォークヘッドとコラム周辺、ボトムブラケット周辺とかはグリスを入れてあるので、オイルは差さないでください。
この兼ね合いは、組み立てする人の見解や解釈が影響してくるので多様なノウハウがあります。しっかり納得させる説明ができるメカニックもいれば、いやぁ〜なんとなくって程度の人もいます。
私自身も他人の受け売りで、精査しているつもりでも情報はアップデートされるから、整合性がない部分があったら教えてください。昔は「内股擦るくらいでペダリングしろ」って情報がまかり通っていたわけだし。
注油箇所の細かい説明は、サイクルベースあさひとFFサイクルさんがわかりやすく説明しているので、そちらをぜひ参考に。
ディレイラーへの注油 | メンテナンス・カスタム講座 | サイクルベースあさひ
ディレーラー本体への注油方法をご紹介。変速をつかさどる前後のディレイラー。可動部に注油することで、タッチが軽くなりスムーズでストレスのない変速が蘇ります。
ロードバイクの注油(オイル)ポイント 定期メンテナンス : えふえふぶろぐ
【洗車をしてみたいけどその後のどこを潤滑したらいいの?】洗車に踏み切れにない大きな【壁】だと思います。【でもロードバイクは常に綺麗に保っておきたいし、、、】ということで今回はロードバイクの定期メンテナンスとしてオイルアップポイントのお話しです…
ワコーズのパーツクリーナの噴射ノズル、デフォルトは上から押し込むタイプが付属しているんだけど、これが外れやすい。使用中必ず外れてプチストレス。
なので、トリガータイプのアタッチメントを移植して快適に。ゴキジェットとかそういうのも共通だと思うので捨てるノズルは取っておこう。
洗車するときに欠かせないアイテム、手袋。フォーカスされることが少ないけど、当初から物色してきた。
まず「カインズオリジナル 洗車用ゴム手袋」198円。
安くていいじゃん、と使っていたけど4〜5回使うと腕カバーが本体縫い目部分から裂けてしまうという欠点を抱えている。ここが改善されると満足度高いけど安いので仕方ないかな。
次に購入した 「エスコ 腕カバー手袋 耐油タイプ」1100円くらい。
肘までカバーしてるタイプのゴム手はラインナップが途端に少なくなる。その中でエスコの腕カバー手袋は素材が厚くて耐久性も十分。
現在使用中なのは、「ショーワ テムレス ジャージタイプ」 500円くらい。
ゴム手袋は、長時間の使用や夏場などは内部が湿気でベチャベチャになる宿命。ムレに強いといったらテムレス。安価でありながら性能も高いので、登山方面でも愛用者が多い。ブラック色もアウトドア用として出してる。色が変わっただけで高いけど。
欲をいえばロングタイプのほうが濡れるのを防げるからいいんだけど、ジャージで手首にフィットするので、腕を伝って侵入する水滴は防げるので十分かなと。なによりムレることないってのは大きい。洗車以外の家事関係でも活躍。男の人なら大体 Lサイズ でOKだと思う。
フロント▶インナー
リア▶トップ
で保管するとチェーンテンションが一番弱い状態なのでギア周りに負担がかからないらしい。
最初に洗車したときは、2時間くらいかかっていた。その都度手順を確認したり間違っているところがないかおっかなびっくり石橋を叩きまくって作業していたから。
今では準備時間を除けば実質30分くらいで済ましていると思う。こなせるようになったということだ。
身につけるようになるには実際に手を動かすしかないのだと思う。例えば、いくら地図を眺めていたところで、現実の道のりを通って目的地にゴールしなければ、脳内シミュレーションは更新されず現実とのズレは生じたままだ。洗車の解説動画もあってわかりやすくなったけど自分でトライすることで初めてわかってくることもある。そして新たな疑問もわいてくる。
クロモリならどうするのか? MTB系はどうなっているのか? ケミカル系のこととか、環境影響はどうなのか、タメになること書いてくれるショップブログは水洗いしないっていってるけどなんで?
だれか・・・ 正 解 を教えてほしい・・・
──正解などないのです。信じれば救われるのです。
そう、信じれば救われる!
──ロードバイクなど、いらないのです。捨ててしまいましょう。悩みは消えます。
なんか元も子もない方向になってるじゃん。
悩み と ときめき のどちらを選択すれば人は幸せになれるのか。
これも誰かの体験談や脳内シミュレーションではわからないことだ。実行して初めて身につく。身に沁みる。実感する。
なんにせよ、なんにでもときめく ことができる状態って幸せなことだから、汚れちまった悲しみ を洗濯して、そんな純真さを取り戻せたら何より。
まぁ、しみったれて なすところもなく 生きることも味があって悪くないと思っているのだけれど。